こんにちは!iamshishoeです。
私は2019年5月から2020年7月までアイルランドの首都ダブリンで人生初のワーホリ生活をしていました。紆余曲折を経て、2019年12月から2020年7月まで、訪問ケアアシスタントとして現地で働いていました。現地で働いた率直な感想としては、
- とにかく充実して楽しかった!
- 毎日が学びの連続で達成感があった!
- 日本よりも働きやすかった!
などと、やってよかったの一言に尽きます。
ちなみに、2020年2月にはケアアシスタントとして月間最優秀賞をオフィスから授与されました!
ケアアシスタントとして現地で働けた理由
それには主に、
- 看護師としての臨床経験があった
- 当時、別の仕事で行き詰っており、すぐに働ける別の仕事を探していた
- 転職を助けてくれる人に出会った
の3つの理由が考えられます。
理由①:看護師としての臨床経験
訪問ケアアシスタントの採用条件の大前提となっていたのは”大学で看護学を履修したこと”であり、その上で臨床経験があれば”より実践的で即戦力になる人材”として採用されるチャンスが上がるという状況がありました。私はもともと日本で看護師をしていたので、それらの条件は十分に満たした状態であり、面接・書類審査・身辺調査で問題がなければすぐに採用できると返事をもらえました。ただし、書類審査(書類の発行や日本からの取り寄せを含む)には大体2~3週間ほど時間がかかり、現地警察による身辺調査にも2週間ほど時間がかかったため、実際には面接から就業開始までには待期期間もありました。待っている間は、本当に書類が日本から届くのか?待機中に採用者側の気が変わってしまうのではないか?などと不安や焦りを感じてしまい、ストレスでした。
- 大学からの英文卒業証明書
- 直近の雇用主からの推薦状2通→アイルランドの職場から1通と日本で働いていた病院から1通を取り寄せました。
- 看護師免許の英文翻訳→アイルランド内の日本大使館にお願いしました。
- 日本での犯罪歴証明書→アイルランド内の日本大使館に依頼しました。
- GARDA(現地警察)による身辺調査→職場が全て対応するため、確認が終了した時に私に連絡がきました。
- 指定された銀行での口座証明→既に口座開設していたので新たな手続きは不要でした。
- VISA関連の書類やカード→入国時に提示した書類や在留カードなので新たな手続きは不要でした。
大使館で翻訳をしてもらうのに€35ほどかかりました…。
日本から書類を取り寄せるには時間・労力・費用がかかります。現地で働くかもしれないことを前提に、日本を出国する時には事前の書類集めや証明書の発行をしておくことをおススメします!
理由②:当時、別の仕事でことごとく行き詰っていた
そもそもの私は、語学学校への通学が終了した2019年8月以降、働いて収入を得られるように、英語を使って仕事ができるようにと必死に仕事探しを続けていました。自分でお店やホテルに出向いてCVを配り、幸運にも市内の四つ星ホテルからフルタイムのハウスキーパーとして採用してもらえました。私は、ハウスキーパーの経験が全くありませんでしたが、マネージャーさんが快く受け入れてくれて、無事に働き始めることができました。
しかし、職場環境が決して良いとは言えず、半泣きになりながら日々働いていました。というのも、
- マネージャーの気分?でコロコロとシフトが変更され、出勤前の朝に突然シフトから外される日も多々あり、まともな収入が見込めなかった
- ハウスキーパーとはいえ、周囲は経験者ばかりで未経験な自分との差が歴然だった
- 他のスタッフや上司にはアルファベットを読めない他国からの移民が多く、常に彼らの母国語で仕事上のやりとりをされていたため、私だけが状況を理解できないことが多々あった(英語の使用は全くなし)
という状況があり、継続して働くことももはや困難でした。
当時の自分の心境としては、アイルランドにまで来て何をやっているんだろう?どうしてこんなにうまくいかないんだろう?と毎日落ち込みました。
理由③:困り果てていた自分を助けてくれた人との出会い
ホテルでの仕事に行き詰っていた頃、自分の英語力を向上させたいこととアイリッシュの人達と関わりたい一心でボランティア活動を始めました。内容は、高齢者入居施設での日常生活のサポートで、看護師での経験が活かせるものでした。勿論、やりとりは全て英語です。英語に触れられることがとても嬉しく、しばらくの間通う事に決めました。その際に、後にアイリッシュマザーとして慕うようになる女性に出会いました。彼女はケアラーとして長年その高齢者施設で働いており、私が日本で看護師をしていたことや当時の私の仕事の状況を聞いて、”私が所属する会社であなたもケアアシスタントをやるのはどう?”と何度も提案してくれました。
しかし、当の私は”もう看護師はやりたくない!と思って退職して、全く違う事をやりたいと思ってアイルランドに来たし…”と、なかなか彼女の提案を受け入れることが出来ずに約1~1.5か月ほど時間が経ちました。ある日、ハウスキーパーの仕事中にマネージャーから理不尽な説教を受けた際に私の気持ちは一変、その日のうちに彼女の元を訪ね、”やっぱり、ホテルでの仕事は辞めて、ケアアシスタントとして働いてみたい!やれるだけ一生懸命やってみたい!どうしたらよいですか?”と彼女に聞きました。すると、すぐに彼女から職場に電話を入れて、私の事を推薦してくれ、その日のうちに面接をすることになりました。
アイリッシュマザーはよく、”ハウスキーパーは重労働だしあなたの体に良くないわ、もっと気持ちよく働ける方法を考えなさい?私の娘も元ハウスキーパーだったけどすぐに辞めさせたの”と言っていました。
まとめ
振り返ってみて思うのは、あの時ホテルでの仕事がうまくいっていて、辛い思いをしなかったらボランティア活動をすることも考えなかっただろうし、ケアアシスタントになるなんて考えもしなかったということです。当時は本当に途方に暮れていたし、毎日が不安で恐怖感すら覚えたりもしました。ですが、結果的に、”出会えてよかった!!”と思える人と仕事に出会えたのは、大変な状況下だったからこそ助けてくれる人が現れて、次のステップに踏み出せる準備も自分の中で出来ていたからこそ、最終的にはケアアシスタントとして現地で採用されたんだと思います。
誰かに助けを求めることが苦手だった自分が、素直に彼女の助言に従って助けを求められたことも大きな転機となりました。
私が思う現地で採用されやすい人
現地採用に関して、採用されやすい人材は、
- 経験者
- 今すぐに就業が開始できる人
- 人脈がある人(直接推薦してくれる人がいる事)
だと私個人的には思います。なぜなら、これは私が感じたことですが、日本のように先の計画を綿密に立てて採用するというよりは、”今の状況に焦点を当てて必要な人材を探す”採用者が多いと思ったからです。いくら華やかな経歴や肩書があっても、すぐに就業できないとなると、その枠は今すぐ就業開始ができる経験者(短期的な経験だとしても)にとられてしまうなど…です。ですが、何よりも、海外で仕事を得る為にはいかに積極性があり迅速に行動に移せるかどうかで、フットワークの軽さが求められると実感しました!
ぜひ、参考にしてみて下さいね! Thanks a mill☆彡


