こんにちは!Shishoeです!
私は、2019年5月下旬から2020年7月末までアイルランドの首都ダブリンで人生初のワーホリ生活を送っていました。アイルランドに到着した翌日から語学学校に通い始めましたが、通学を決めた理由は、英語が流暢に話せるようになりたいからでした。
実際に語学学校に通いだして気づいたのは、他の生徒と自分との”英語を学ぶ”ことへの温度差。というのも、私の考えとして、語学学校に通う人は全員”英語力を向上したいと思っている”との先入観があったからですが、他の学生のモチベーションの低さ(英語を学ぶ気持ちの無さ)に衝撃を受けました。
今回は、私がワーホリ中に12週間通った語学学校で体験した学校生活が想像していたものと違い過ぎた理由や、担任の先生が教えてくれたその理由、そしてそれらを通して自分の価値観が変わった事についてお話します。
モチベーションが低すぎる学生たち
学生のモチベーションの低さを感じたことは、
- 授業中も母国語でやりとり
- 遅刻が当たり前
- 宿題はほぼ全員やってこない
ことからです。
正直、何しに留学までしに来てるの?とイライラしました。
”英語は使わない”外国人学生たち
日本人生徒は日本語を話す事を避けて、英語で外国人生徒とやりとりをしようとしている人が多い印象でしたが、その一方で外国人生徒は、例え授業中にグループワークをしていても、当然のように母国語でやり取りをしていました。母国語で話されでも、私は理解ができないし、何よりも英語を話す練習にもなりません。悲しさと同時に怒りもこみ上げました。
残念ながら、休憩時間やカフェテリア、スクールアクティビティでも英語ではなく母国語が飛び交うのも日常でした。
先生方も最初は、母国語を使うのはやめて英語で話して!皆で理解しあえるように英語を使って!と、注意をしていましたが、あまりにも改善されない状況をみて、徐々に注意をしなくなりました。
やはり外人は積極的?!日本人との違い
- 失敗することを恐れない
- 発言しなければ何も始まらない
- 分からないことは悪い事じゃない、分からないままにしておくことがよくない事
が外国人生徒の基本的な考え方でした。
”受け身”な生徒はまず居ない
先生から当てられることや誰かからの質問を待つのではなく、
- 自分が理解できない内容はその時にその場で質問をする
- 答えが合っていようが間違っていようが関係なく自信をもって発言する
- 何かを答える際には、答えとその理由も合わせて説明する
等と、自ら積極的に参加し、受け身になって授業に出席する生徒はいませんでした。
これは個人的な感想ですが、ヨーロッパからの学生は、アジア圏からの学生に比べて発想力や想像力が豊かで柔軟性があると発言の内容から感じました。写真を見てストーリーを考えたり意見を述べたり…ルールにとらわれない質問に対しての回答率が凄い!!
主張度でいえば、アジア圏<その他の国々
アジア圏からの学生は控えめで、私が学生時代に受けてきた学校での授業を彷彿させるような、何か問われるまで自ら発言はしない、大人しい印象でした。
ただし、ブラジル人やメキシコ人、サウジアラビア人やトルコ人、イタリア人をはじめとしヨーロッパ人は、そんなことはありません。彼らは聞かれなくても積極的に発言することはもちろん、回答するまでのスピードも速いため、あれ?なんのこと?!今どこの話?!と、私は完全に置いていかれてしまうこともしばしばでした。
クラスメイトからは、しょっちゅうなんで喋らないの?あなただけでなく、アジアからの生徒は静かだよねと言われていました…。
授業を受けて気が付いた日本人学生と外国人学生の根本的な違い
まず第一に、その国ごとの文化に基づいた教育環境で育ってきているために、授業中の様子にも差が出るということです。
例えば、日本であれば、主張することではなく、協調することを大切にする風習がありますよね。そのため、質問しても良いタイミングと判断したときに初めて、それぞれが発言を始めるなど、周りの状況確認を優先する傾向が強いと思います。
ですが、海外からの生徒は、ざっくり言えば真逆の文化。彼らにとっては、自ら考えを述べる事=主張することがとても大事で優先されるべき事項です。
でも、こればかりは、現地に行って実際に授業を色んな国の出身の学生と共に受けたからこそ気が付いたことです。
自由過ぎる?!外国人学生
国を問わず海外からの生徒は遅刻をすることが常で、午前中の授業開始から30分~40分程度はクラス内に生徒が2~3人しかいないということも、しょっちゅうありました。また、遅刻をしても気にする様子はなく、鼻歌を歌いながら教室に入ってきたり、コーヒーを飲みながら入ってくる生徒もいました。
先生も授業開始時刻には不在のことが多く、10分~15分程度遅れて来て、終了時刻の10分程度前には帰ってしまう事が殆だったため、遅刻に関して注意をすることはありませんでした。
え?授業料払ってるのに…と内心思いました…。
“宿題はやらない”が当たり前なクラスメイト
私の担任の先生は、毎回授業後にA4用紙1枚分程度の宿題を出しました。内容は決して難しいものではなく、文法の確認や簡単な英作文でした。時間にすれば、30分程度で終えられる程度の内容です。ですが、クラスのほぼ全員は宿題をやってこないため、その答え合わせから始まる翌日の授業が成り立ちません。先生は何度か、なんで宿題をやらないんだ?それならば、この答え合わせの時間の無駄!印刷した紙の無駄!多くの資源を無駄にして何をしているんだ!いい加減にしろ!と怒りました。…にも関わらず、学生たちは宿題をやってきませんでした。
先生が机を叩きながらキレていたのに、生徒たちは全く動じず…。
そんな状況には、正直うんざりする毎日で”語学学校に通う意味”も分からなくなりつつありました。
担任の先生によって変化した私の価値観
私は、学生のモチベーションの低さを感じる中で授業を受ける事を、しんどいと感じていました。そんな中、担任の先生の元へ個人的に話に行き、素直に自分の気持ちを打ち明けました。それは、自分の中で、語学学校に通ってる日々が非生産的に思えて辛かったからです。
すると、先生は、殆どの学生はバカンスでアイルランドに滞在していて、そのついでに学校に来ているから、英語を学ぶという事に対しての真剣さはあまりないんだ。それぞれの目的もあるしね。もし英語力を上げたいならミートアップに参加したり授業後にパブに行ったりして誰でもいいから話しておいで!それとアイリッシュ又はネイティブスピーカーとハウスシェアをするのもいいぞ!と返答をしてくれました。
その時、自分が英語力を上げるのに必死で頑張っていることを前提にして、留学してるなら勉強を真剣に頑張るべき!と自分へのプレッシャーを周囲にも押し付けようとしていたことで、心穏やかでいられない自分に気が付きました。渡航の目的は人それぞれで必ずしも英語力の向上がその人にとっての最優先事項ではない場合もあることを理解できるようになりました。
担任の先生の言葉は正直意外でした。”そんなことない、みんな一生懸命やっている”のような返答で誤魔化すことは一切しないで、先生の意見をちゃんと言ってくれたからこそ納得が出来たし、冷静に自分の傾向を知ることが出来ました。
変化した価値観からたどり着いた答え
語学学校に通う理由・目的は人それぞれ。自分の理由・目的が必ずしも他の生徒にも当てはまるとは限らないということを実感しました。
その人が何に重点を置いて現地で過ごしているかに、正解や不正解はないことを学びました。その上、自分が目指していることがあるのなら、一つの場所にこだわって何とかしようとするのではなく、新しい世界へ飛び込んでいく考えを持つことを担任の先生から教わりました。今思えば、これも現地で様々な国の出身の人と関わったからこその葛藤や学びで、留学やワーホリの醍醐味だろうと、正直思います。
是非参考にしてみて下さい!
授業の様子や進行速度などのリアルな学校事情に関してはこちらをチェック!




それではまた次の記事でお会いしましょう!
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