私は2022年の春にフランス人と日本で結婚・配偶者ビザを取得し、現在はフランス在住です。フランス到着後はOFIIと聞いてもピンとこず、何をする機関なんだ?とひたすら疑問でしたが、先日無事に手続きを終了しました。今回はその流れについてお話します。特に、フランス到着後は何をするんだろうと心配な方やOFIIでの手続きでやることについて情報収集をしたい方の参考になると思います。読み終わる頃には、こんなことするんだぁ…と漠然としていたイメージが具体化されるかもしれません。
OFIIでの手続き前~実際の手続き
フランスに到着後、配偶者ビザの取得時にフランス大使館より返却されたパスポートに挟んであったURLへアクセスし、オンラインで手続きを開始しました。その際に200€の税金を支払い、Identifiant(番号)が発行され、1年間の滞在が許可されました。
OFIIでの手続き時、パスポートに貼ってあるビザとIdentifiantの両方を持っていないと、配偶者ビザで入国し滞在許可が下りている証明にならないため必ず両方をセットで持っておくように!と注意喚起されました。
その①:OFIIから手続きに関する召喚状が届く
オンラインでの手続き終了後は、住んでいるエリアの管轄のOFIIから手紙が届くのを指示通りに待っていましたが…1か月が経過しても一向に手紙は届きません!時期的にクリスマスや年末年始、コロナやインフルエンザの流行もあったため、人手不足で遅れが生じているのでは?と考えていましたが、約一か月半程度経過した時点で彼からOFIIに電話を架けて確認をしてもらいました。
こっちでも収入を得たいなぁ。。。OFIIの手紙が全然届かないから今後の計画がなかなか立てられない😭
— iamshishoe🇫🇷 (@iamshishoe) January 23, 2023
すると、私の手続きの日時は既に決まっており、すぐに手紙を送付するわ!と返事を貰えたらしいのですが、そこから2週間待っても手紙は来ず…。再度電話をして貰いましたが全然繋がらず、今度はメールを送ったところ、すぐに添付ファイルにて召喚状が送られてきました。
その②:OFIIでの手続きの事前準備をする
召喚状に書かれていた内容は、ざっくり言うと
- 11:00に指定された機関で胸部レントゲン撮影を行う
- 14:30にOFIIに行き、フランス語のテストや健康診断を受ける
ということでした。絶食不要と書いてあったので、当日は普段通りに食事をしました。OFIIでの健康診断時にはワクチン接種歴を聞くと書いてあったので、母子手帳を見ながら自分が接種したワクチンの種類と接種日を英語で書いたメモを準備しました。それ以外は、記載されていた必要物品を準備しただけで、難しい事はなにもありませんでした。
レントゲン撮影とOFIIでの手続きを同日に受けられない人も中にはいるそうで、一日で終えられたのはラッキーでした!
その③:指定機関に到着!レントゲン撮影をする
指定された場所はレントゲン撮影専門?のような機関で、移民以外の方も待合室に沢山いました。当日は予約時間よりも早く到着しましたが、すぐに受付をして貰え、約15~20分程度待った後、レントゲン撮影をしてもらえました。撮影後は、OFIIに持参する結果の紙を受付で受け取って終了し、費用は無料でした。
結果の紙には、パソコンで私のデータにアクセスする為のパスワードや所見報告が書かれていました。
その④:OFIIに到着!フランス語のテストを受ける
予約時間の14:30前には、約7~8人ほどの人がオフィスの前に並んでいました。召喚状とパスポートを警備員(?)のような人に見せて建物内に入り、案内された待合室で別の職員の方から再度本人確認をされました。その後は、小さな教室のような場所に全員で移動し、20分間の筆記テスト開始です。
筆記テストの内容
見開き3ページの冊子の中に4つのカテゴリーに内容が分かれていました。ざっくりですが、
- 名前・国籍・電話番号・住所・家族構成などの記載
- 友人とのメッセージのやり取りを自由記載
- 読解問題
- 指定された状況から伝えなければならない内容を元に手紙を書く
というものでした。雰囲気は終始リラックスした感じで、緊張はしませんでした。制限時間が終了したら回収されて、今度は一人ずつ行うスピーキングテストの順番を待ちます。
スピーキングテストの内容
テストと言うよりは、住んでいる場所や日本で何をしていたか等、簡単な確認事項を聞かれて終わりました。約5~10分程度で終了し、筆記はA1レベルに到達しているけれど、スピーキングは到達していないからレッスンに通ってもらうね!100時間(約6週間)受けてもらうけど、費用は無料だよ!それ以降もレッスンを続けたければ、B1レベルまで受けられるから考えておいて!と言われて退室しました。
この時点では、どの学校にいつから通うのかなどの詳細は分からないと言われ、また連絡が来るのを待ってて!とだけ言われました。
その③:OFIIでの手続きを進める
待合室で待っていると、今度は別の職員の方が迎えに来て、個室に案内されました。フランス到着後に行ったオンラインでの手続き時に、OFIIでは英語でのやりとりを希望すると申請していたので、担当の方は英語で全て説明をしてくれました。説明された内容は、主に
- ビザの有効期限と次回の更新時期や今後の更新のタイミングと必要条件
- フランス語レッスンの履修時間
- 今後、市民講座(全4日間)へ必ず出席すること
- 全ての説明を聞き終わった後で契約書への署名
でした。フランス語のレッスンについては、50時間が経過した時点でテストを受け、A1レベルに到達していることが証明されればその時点で受講は中止可能であることや、その後もA2レベルを目指すなら200時間、B1レベルを目指すなら300時間のレッスンを無料で受け続けることができると言われました。
現段階では、次々回のビザの更新時にA2レベルに到達しているとの証明が必要と言われ、レッスンは出来るだけ続けた方が良いと助言を貰いました。
その他、なるべく人との関りが持てるように、市役所などに掲載されているグループ活動(運動・音楽・映画など)を参考にしたり、フランス語が上達してきたら仕事探しも徐々に始めるようにと参考情報としてURLが書いてある紙を渡されました。
担当の方が、とっても優しく丁寧で、笑顔で受け答えをしてくれてビックリしました!
その④:OFIIで健康診断を受ける
健康診断を受ける為に再度別室に案内されました。まずは、メンタルヘルスに関するアンケート(日本語表記のものを渡されました)に答え、レントゲン結果の紙を渡して医師の問診を受けました。聞かれたことは、主に
- 今、治療中の病気はあるか
- 既往歴や家族の健康状態
- ワクチン接種歴
- フランスでの健康保険はどうしているか
- HIV検査を希望するかどうか
などでした。ワクチン接種歴は英語で書いたメモを見せたら問題なさそうだったので一安心、その後は、血圧測定と胸部聴診をして終了しました!それから看護師さんに呼ばれ、身長と体重を自己申告し、視力検査をして終了しました。その後は、各自帰宅です!
車がないと無理?!OFIIでの手続きを終えて思ったこと
レントゲン撮影とOFIIの場所が車で約20分くらい離れていて、その他の移動の面からも自家用車がないと厳しくないか?と痛感した。タクシーで来てる人も何人かいた。肝心のOFIIのオフィスはまるで林の中みたいな場所にあった
— iamshishoe🇫🇷 (@iamshishoe) February 15, 2023
当初は自力で移動できると思っていた私ですが、一日を通して、自家用車がないとキツイな…と痛感しました。まず、レントゲン撮影の機関までは自宅から自家用車で1時間15分程度かかりました。幸い、彼が仕事の休みを取って送迎をしてくれたのでトラブルなく終えられましたが、もし公共交通機関のみを使って移動しなければならないとなると、乗り換えや徒歩での移動も含めてかなり大変だったと思います。
彼からは、ストライキがあるかもしれないし、公共交通機関で君一人で行くなんて絶対ダメだよ!と何度も説得されました…。
突然の引っ越しで管轄のOFIIが変更に…
実は、OFIIでの予約日の約1週間前に違う市に引っ越しをしたことで、フランス到着時に管轄だったOFIIで手続きをするのか、引っ越し先の管轄のOFIIで手続きをするのか不明確な時期がありました。結局は、フランス到着時に管轄だったOFIIで手続きをしましたが、今度はそこから今住んでいる市の管轄のOFIIに私の情報を転送する関係でフランス語レッスンや市民講座の場所・日程が全く分からない状況になってしまいました。
担当の方にも、本来なら今ここで今後の日程を伝えられるんだけど、管轄が変わるから何も分からないわ…と言われました。
ひとまず、引っ越し先の管轄のOFIIから連絡が来るのを待つしかないので、いつになったらフランス語のレッスンを受けられるのかや、市民講座の日程も分からないまま今に至ります…。
さいごに
一日がかりで終了した手続きでしたが、OFIIの職員の方が親切で、余計な緊張や不安を感じることなく無事に終了しました!移動手段は、可能であれば自家用車の利用をお勧めします。私が手続きをしたOFIIのオフィスの周りは閑散としており、昼食を摂る場所や時間を場所もなさそうでした…。自家用車があれば、車内で時間も潰せるので安心かな!と個人的には思います。
ぜひ参考にしてみて下さいね!






2020年12月から使い始めたゼオスキンやセラピューティックについても使用感・効果・経過を書いてます!




