分からない点が多く、戸惑う事も多い国際結婚の手続き。国際結婚の手続きには膨大な時間がかかるという話を耳にしたことがある方も少なくないと思います。私は、2022年春にフランス人の彼と日本で結婚し、現在はフランス在住です。ざっくりですが、婚姻成立まで要した時間は約4か月。今回は、その手続きについてお話します。特に、フランス人との国際結婚に関する情報収集や注意点の確認を事前に行いたい方の参考になると思います。読んでいく中で、今後の行動計画がより具体化されるかもしれません。
婚姻に向けて色々動き出してから成立するまで約4か月かかったけど、意外とあっさり終わった感じ。今度は、いつフランスに引っ越すかだけど、それはそれであっという間に終わりそうだな
— iamshishoe🇫🇷 (@iamshishoe) June 22, 2022
結婚を決意~婚姻届け提出までの道のり
結婚を決めた後、フランス大使館のホームページを見て国際結婚を成立させるために必要な条件や書類を彼と一緒に確認しました。結果的に、彼がアクセスしたフランス語表記の説明文を読む方が手順や注意点を把握しやすかったので、彼に流れを確認してもらいながら手続きを進めました。
フランスの配偶者ビザ申請に関して、まずは日本での婚姻成立を証明するための書類集めを色々してる。進捗状況を可視化するために自分なりに考えて彼と共有できるドキュメントを作ったみた
— iamshishoe🇫🇷 (@iamshishoe) February 7, 2022
必要書類と言ってもお互いにその内容は異なるので、間違い防止の為にも工夫が必要!
その①:婚姻要件具備証明書取得の為の準備
一番最初に必要なのは、婚姻要件具備証明書の取得!
私がやったこと
- 戸籍謄本の取得
- アポスティーユの取得
- アポスティーユ付きの戸籍謄本をフランス語に翻訳
の3つです。
アポスティーユは、取得の為の申請書を指定された送付先(東京の外務本省または大阪分室)に必要書類と共に送付すると、後日自宅に必要書類にアポスティーユがついた状態で郵送され、受け取ることができます。申請書は外務省のホームページからダウンロードし、印刷をしました。ちなみに、費用は無料でした!
上記の3つが終了するまでに要した時間は、ざっくり3週間くらい。具体的には、戸籍謄本は申請後数十分で取得、アポスティーユ付き戸籍謄本は申請書を送付後約3~4日で自宅に到着、フランス語への翻訳は約2週間で完了といったところでした。ちなみに、翻訳費用は13000円でした。
アポスティーユ取得の申請先ですが、東京だと混雑して時間がかかるかなぁ…?と思い、大阪分室に送付しました。
無事に外務省からアポスティーユが届いた!良かった!でも、戸籍謄本の全ての固有名詞の上にひらがなふらないと翻訳してもらえないのは鬼畜😭
— iamshishoe🇫🇷 (@iamshishoe) February 17, 2022
フランス語への翻訳は政府公認の機関への依頼が必要であり、依頼先によって翻訳手数料や翻訳にかかる時間は様々でした。私の場合、通っていたフランス語学校に依頼をしたので生徒割引として数千円程安く翻訳してもらえましたが、待ち時間は若干長めでした。
彼がやったこと
出生証明書(Birth Certificate)のフランスからの取り寄せのみでした。フランスの家族宛に必要書類を送付した後、現地の家族に取得と日本への送付をお願いしましたが、受け取るまでにかかった時間は約4週間くらい。私の書類集めと同時進行で作業を進めていたので、大体同じようなタイミングで手元に書類を揃えることが出来ました。
私と彼でやったこと
フランス大使館のホームページにある婚姻要件具備証明書取得のための申請書をダウンロードし記載後に大使館に送付しました。フランス語表記だったので、彼に教えてもらいながら記入しましたが、自分と両親の生年月日や出生地、自分の職業など色々書いた記憶があります…。
その②:婚姻要件具備証明書の発行・取得
フランス大使館に送付した書類の審査と私たちが本当に独身で婚姻できる状況にあるかどうかの確認が済んだら、婚姻要件具備証明書が発行され自宅に郵送されました。約3週間で手元に届き、審査や発行費用は無料でした。
お互いに婚姻できる状況かどうかの確認ですが、大使館内に私達の情報を2週間掲示して、異議申し立てがないかを確認するという伝統的な方法でした…。
その後は、発行された婚姻要件具備証明書を日本語に翻訳する必要があり、再度通っていたフランス語学校へ依頼しました。約10日で翻訳は完了し、かかった費用は5500円でした。
その③:婚姻届けの記入
ようやく婚姻届けの記入まできた!これで婚姻成立なはず…!と勝手に思っていましたが、実際はまだまだやることがありました。ひとまず彼と一緒に市役所へ行き、婚姻届けを記入しましたが、その際に必要だったものは、
- 婚姻要件具備証明書の原本と日本語訳
- パスポート
- 彼の在留カード
の3つです。その次に、婚姻記載事項証明書の発行に必要な署名を済ませ、発行依頼をしました。発行の為の審査にかかる時間は約1週間、費用は350円と言われ、郵送不可につき、申請日から1週間後に直接窓口に受け取りに来るように言われました。
婚姻記載事項証明書とは、フランス人本人が直接市役所に来て婚姻届けを記載したという証明のこと。万が一、発行されない場合には記入した婚姻届けは無効になると説明を受けました。
婚姻届を出そうとしたら、独身を証明する書類の日本語訳がないと提出出来ないと知り焦って翻訳依頼しにいった👯♂️そのあとは無事に提出してから外務省でアポスティーユもらって大使館に送るらしい
— iamshishoe🇫🇷 (@iamshishoe) April 7, 2022
その後、発行された婚姻記載事項証明書・記入した婚姻届けのコピー・婚姻要件具備証明書の原本と日本語訳・彼のパスポートと在留カードのコピー・婚姻記載事項証明書発行の際に必要だった彼の署名・婚姻届けを記入した市の市長の名前が記載された受理証明書を窓口で受け取りました。
婚姻届けを記入する前に念のため市役所に必要物品やその後の流れを聞きに行ったところ、婚姻記載事項証明書発行の話をされ、まだあるんかぃ!!と衝撃を受けました。何事も事前確認をした方が良いですね。
その④:日仏両国で婚姻が認められるまで
婚姻記載事項証明書を受け取った後、アポスティーユ取得が必要だったため、外務省の大阪分室に取得申請をしました。取得後は、フランス語に翻訳する必要があり、通っていたフランス語学校に再び依頼。アポスティーユ取得にかかった時間は約3~4日、翻訳には13日かかり、翻訳費用は5500円でした。最後のステップとしてそれらをフランス大使館に送付し、その後約6週間が経った頃に家族手帳と婚姻証明書が自宅に届き、日本とフランスの双方で婚姻が認められました。
フランス大使館にも外務省にも行かずに手続きが終わったので、実際に婚姻が成立した実感はあまり湧きませんでした…!
手続きを通して気を付けたこと
フランス大使館に書類を送付する時には原本とそのコピーを合わせて送付することと、全ての書類のコピーを必ず手元に保管しておくことです。あとは、問い合わせが可能な機関については、現段階で書類発行にどのくらいの時間と費用がかかるのかや事前準備が必要な物品について直接質問をしました。
お互いに働いている&コロナ渦という特殊な状況下でスムーズにいくかどうかの不安もあったので、なるべく時間のロスや手間を省けるように事前確認・準備を心掛けました。
さいごに
私達の場合、書類の不備などがなかったため、比較的スムーズに手続きが進んでいきました。その上、当時の私は正社員として働いていなかったため、休日出勤をメインにして平日は空けておくなど柔軟に予定を立てられたのもスムーズな手続きの進行に繋がったと思います。また、翻訳に関してですが、翻訳担当の方が繁忙だと翻訳完了までに約1か月ほど時間を要することもあると言われたので、急ぎの場合には幾つか翻訳依頼先の目星をつけておくと良いかもしれません。
ぜひ参考にしてくださいね!










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