私は2019年5月から2020年7月末までアイルランドの首都ダブリンで人生初のワーホリ生活を送っていました。アイルランドでは、CV配りをして仕事探しをし、採用面接に挑むことが一般的。私の場合、紆余曲折を経ながら、ホテルのハウスキーパーとして約3か月、ケアアシスタントとして約8か月の就業ができました。ですが、仕事探しに関して困ったことは、CVの書き方が全く分からなかったこと。CVって何?からのスタートでした。
CVってなに?
CVとは、英語版の履歴書のことで、自分でデザインをして作成するものです。
担任の先生が教えてくれたCVの書き方
語学学校の担任の先生に書き方を直接教わり、作成開始から2~3回の添削を挟んで大体10日前後で完成できました。まず最初に、A4用紙の1枚以内に収まるように作成し、中~大の文字の大きさで書くように指導を受けました。CVには、上から順番に
- フルネーム
- 住所
- メールアドレス
- 電話番号
- 希望する職種
- 就業経験のある仕事とその内容と期間→例)日本食レストランでのウエイトレス、繁忙期の食事提供・注文対応や掃除、04/2019~04/2020
- 持っている資格
- 英語のレベル→例)upper intermediate(B2) :very good communication level
- 最終学歴と専攻した学科
を書きました。
例えば、英語のレベルでupper intermediate と言われても、ほとんどの人はピンと来ないので、very good communication level などとより分かりやすく書くように指導を受けました。
また、差別になる可能性があるため、年齢・性別・国籍は記載しないことが一般的と教わりました。
強調したいことは必ず伝わるように書く
私は、名前 ・住所・メールアドレス・電話番号を大きな文字サイズで書いて、その他はそれよりも小さな文字サイズで書き、名前と連絡先が目立つように工夫しました。ただし、字の色は全て黒で書き、下線を引くなどの編集はせず、シンプルに仕上げました。
CVの書き方やデザインは十人十色
仕事を探しているクラスメイトや既に仕事を見つけたクラスメイトのCVを見せてもらったところ、
- 自分の写真やイラストを載せている
- カラーコピーを使って印刷し、特技や趣味などの性格を伝える内容も書いている
- 字体を変えて、ポップ体で記載している
など、個性で溢れていました。友人のCVがあまりにも派手で驚いていたら、CVを作るにあたってルールはないじゃない?目を引くかどうかが大事だと思うからと返答されたこともあります。正解不正解はないというとも実感しました。
CV作成のための指導の場を設けている学校もある
私の通っていた学校では、週に1度、授業後の自習室で先生にCV作成の指導を受けられる機会が設けられていたので、多くの生徒がそれを活用していました。ただし、生徒が殺到してしまい、時間内に指導を受けられない生徒も多数いました。
CVを作成した次は仕事探し!
仕事探しは、気になるお店やレストラン等を見つけたらCVを渡し、その場で可能であれば自己アピールをし、後は連絡を待つだけのとてもシンプルなものです。
ですが、1ヶ月以上毎日探しているけど見つからない・CVを100枚以上は配り歩いたけど見つからない等と話す人もザラでした。
現状として、現地の人でも仕事探しには苦労している人が多かったです。
CVをただ配るだけではNG!
私はCVを配る時に、少しでも採用に近づけるように
- 繁忙時間を避ける→例)レストランなら営業前や14時~16時頃の休憩のタイミングに配りに行く
- スタッフ募集の張り紙があるところはひとまず配布する
- 配布時に、マネージャーや採用担当の人と話せないか聞く
- マネージャーや採用担当の人と話せないとしても、自分の経験等をアピールし、直接マネージャーや採用担当の方に伝えてもらうように依頼する
ことを徹底して行いました。マネージャーや採用担当の人に直接CVを渡せたらそのまま面接になり、翌日から働き始めた!なんて事も起こりうると耳にしていたので、配布する時間帯・相手を事前に考えて行動することを意識しました。しかし、例えばCVを配布した時に、渡した人から私からマネージャーに伝えておきますと言われたとしても、基本的にあてにはなりません。残念ですが、忘れられる事のほうが多いです。
配った際に採用までこぎつけられなかったら次!と気持ちを切り替えて、どんどんCVを配る必要があります!
私が実施した自己アピール
CVを配った時には、
- 週に何日働けるか・学校に通う必要があるのかどうか
- いつから働けるか・何時から何時まで働けるのか
- ビザの有効期限
- フルタイムで働けること
を直接言うようにしました。
CVに書いてあることでも、渡した相手が全て読んでくれる保証はありません。強調したいことや伝えたいことは、自分の口で必ず伝えることを大事にしていました。
《徹底解説》私が経験した採用面接
その①:採用面接(=インタビュー)は突然始まる
採用面接は予告なく突然始まることが多いです。店に出向いてCV(履歴書)を渡した際にそのまま面接になったりします。私も実際、休日にゆっくり寝ていたところ、数日前にCVを配ったホテルのマネージャーから、今日面接するわ!と突然電話が来て、ホテルまで死ぬ気でダッシュした記憶があります。
その②:面接時の服装は自由でOK
とはいえ、私の場合、カジュアルすぎる服で面接に行く勇気はさすがに出ず、
- 黒いパンツ・スニーカー・黒いリュックサック・セーターや無地の長袖のTシャツ・髪の毛は束ね、濃すぎない化粧
で行きました。出来る限り、清潔感のある身だしなみを心がけました!が、同じように面接に来ていた外人は好きな服装(レギンスパンツや派手な色の服)で面接を受けていました。
ただし、CV配布時にそのまま面接になることもあったので、ジーパンとキャンプ用のジャンパーで採用面接を受けた事もあります…。
その③:面接時に聞かれたこと
面接は、通常、マネージャーさん又は人事担当者が行います。1対1で話すことがほとんどですが、私たちの周囲に仕事中の他のスタッフがいたこともありました。基本的にあちらが知りたいことを確認したら終了です。
質問への受け答えを見て、英語力がどれくらいなのか確認しているようでした。
- 応募した職業で働いた経験があるのかどうか
- フルタイム(40時間/週)またはパートタイム(20時間/週)のどちらで働けるのか
- 最短でいつから働き始められ、何曜日の何時から何時までが出勤可能なのか、学校に通学中あるいは今後通う予定があるのかどうか
- 銀行口座があるかどうか、PPSナンバーを取得済みかどうか
- ビザの有効期限はいつまでか
- 通勤にかかる時間はどのくらいか、また通勤手段は何か、交通機関を利用する場合の最終時刻は何時か
- 日本では何をしていたのか
以上のことを聞かれました。
仕事探しでは何事も経験者が優遇されます。経験者ではないと知られた瞬間に、面接終了になることも少なくないとか…。
その④:採用結果が分かるタイミング
採用面接中または終了時にその場で分かることが大半です。
私は、ワーホリ中に5回の面接を経験し、2つの場所から採用を貰い、それぞれの職業を経験しました。1つ目はホテルでのハウスキーパー、2つ目は在宅ケアのケアアシスタントです。例えばホテルで採用された時は、採用面接の最後に、それじゃあもう働けるわね!明日から来てくれない?とマネージャーさんに言われ、採用されたことに気が付きました。ですが、採用されなかった他の3つの採用面接では、詳しい事はまた電話するよと言われたきり電話がなかったり、君のビザだと働けないと無茶苦茶な理由を言われて終了したこともありました。
え?ワーホリって仕事して良いビザじゃなかったっけ?!と混乱して泣き叫びそうになりました。明確な理由がなくその場で話が進まない場合は、落ちたと受け止めて気持ちを切り替えたほうが良いです!
ワーホリ初挑戦の私が面接時に気を付けたこと3つ
突然始まる面接や突然の電話連絡で緊張しましたが、
- 分からないことは分からないと伝える
- 聴き取れなかったら聞き返す
- 出来ないことや経験したことがないことをできると言わない
ことを意識して、面接を受けました。面接の際に、自分を良く見せたい気持ちもありましたが、正直でいることを心掛けて臨みました。ですが、意外とこれを実行している人は少なく、やったことはないけど、仕事が欲しいからやったことがあるって言っておいたと話す人もいました…。本音を言えば、出来ません、分かりません、と答えると、チャンスを失っていく気がして怖かったですが、無責任な返答をして自分の安全を守れなかったり不信感を抱かれることは避けたかったので、勇気を出して言いました!例えば、ホテルのハウスキーパーの仕事では重いものを移動させるときには姿勢などを気を付ける必要がありますが、実は未経験者だった人が自己流で重いものを無理やり動かそうとして怪我をしたケースもあったようです。
さいごに:CV配りをやってみて思ったこと
CV配りは緊張します。それに歩き回る必要がある事や英語で説明する必要がある事も含めて、とにかく私は疲れました。
もうやりたくない…と何度も思いました。
是非、参考にしてくださいね。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
Thanks a million ☆彡